小林秀雄の『考へるヒント』は、雑誌連載のエッセイを集めた本だが、連載途中から小林は徳川思想史に傾倒していく。本居宣長や荻生徂徠ら古学の思想家に仮託して、小林は何を訴えようとしたのか。苅部直東京大学教授の著書『小林秀雄の謎を解く:『考へるヒント』の精神 ...
静岡県知事選と目黒区の都議補選で自民党推薦候補が連敗した直後、立憲民主党の蓮舫氏が絶好のタイミングで都知事選への出馬を表明。小池知事は未だ再出馬を明言していないが、裏金問題でネガティブイメージの強い自民党との共闘を避ける可能性もある。解散総選挙の機を ...
国家存続を賭けて、予算半減という不可能なミッションに挑んだ「オペレーションZ」。あの挫折から5年、新たな闘いが今、始まる。防衛予算倍増と財政再建――不可避かつ矛盾する2つが両立する道はあるのか? 目前の危機に立ち向かう者たちを描くリアルタイム社会派小 ...
バイデン政権はイスラエルに対し、ラファ侵攻を思いとどまらせるためにハマス幹部の居所に関する機微なインテリジェンスの支援を提案した。イスラエルの情報機関モサドは、少数の要人暗殺で多数の犠牲者が出る戦争を回避できると考えてきた経緯がある。一方、ネタニヤフ ...
石川県・能登地方の被災地で、在日ミャンマー人らによる支援活動が続いている。国軍の空爆で故郷を失ったレーさんは、「育った町も家もなくなってしまった悲しみが共感できる」と語った。被災地支援を行うNPO法人「森の遊学舎」の大西琢也・代表理事によれば、慢性的 ...
5月上旬からのウクライナ北部ハルキウ州への攻撃について、プーチン大統領はウクライナ領内に緩衝地帯を構築するためだと表明している。ロシア軍はこれまで、ウクライナ国産兵器の射程(約40㎞)圏外となる自国領内からミサイルを発射してきた。ウクライナが欧米から ...
新薬「レカネマブ」は軽度認知障害から早期認知症への進行、あるいは、早期認知症から中期への進行を各段階で2年ほど遅らせる可能性がシミュレーションされている。その一方で、投与対象は軽度認知障害と初期の認知症に限定される。(聞き手:関瑶子) ...
今年2月に表面化し、大統領の辞任にも発展した児童性的虐待関連の恩赦をめぐるスキャンダルは、オルバーン政権に決して軽くない打撃を与えている。国民の反発はオルバーン大統領に向かい、与党フィデス内部にも批判の声が上がる中、急速に支持を集め始めたのがマジャル ...
戦略支援部隊はサイバー戦、電子戦、宇宙空間における作戦を含む情報戦を統括する組織として、2015年12月に鳴り物入りで設立された。そこからわずか8年後の解体は、1990年代から米軍の軍事革命に着目し情報技術の役割を研究してきた中国が辿り着いた結論―― ...
連載講座:[随時更新]戦略視点で捉えるウクライナ最新戦況マップ ...
人間は完全な存在でないと思うがゆえに、大平正芳は人間に対して人一倍強い愛惜の情を持っていたのかもしれない。『大平正芳全著作集』などに残されたさまざまな人物評からは、「保守主義の神髄」とも評された大平の人間観・社会観が垣間見える。
本書『2004年のプロ野球 球界再編20年目の真実』は、バブル崩壊後の経済低迷の中、プロ野球のオーナー企業が生き残りの道を探してあがき、あるいは暗躍した2004年という象徴的な年を、5年の歳月をかけ、綿密な取材と膨大な資料の読み込みによって浮き彫りにした、山室氏渾身の一作である。